ういろう

ういろうはいつからあるの?

抹茶ういろう

名古屋の定番のお土産といえば「ういろう」が有名ですが、そもそも「ういろう」はいつから食べられていたのでしょうか。またなぜ名古屋で名物となったのかも解説していきます。

【ういろう名前の由来】

およそ600年前の中国が元の時代、礼部員外郎(れいほうえんういろう)という薬の調達をする官職にあった陳宗敬が、日本に帰化しせきや痰に効く薬を伝えました。 その子宗奇が室町幕府三代将軍の足利義満に招かれ、家伝の薬を作りういろうと呼びました。 また客を接待するためのお菓子の製法も伝えましたが、それが黒色の四角形で透頂香と似ていたところから、お菓子の方もういろうと呼ばれるようになりました。

【ういろうの歴史】

お菓子のういろうの起源をはっきりと記した文献はありませんが、寛永年間(1642年)にはういろうが存在していたようです。 江戸時代の書物「倭漢三才図絵」や、享保三年刊行の「古今名物御前菓子秘伝抄」の中にも、ういろう餅の名が記されています。

【名古屋名物】

名古屋地域でういろうは1659年頃から作られていたようですが、昭和6年青柳ういろうの拡販をはかり、名古屋駅構内とプラットホームでの立ち売りが開始されます。 昭和12年には国鉄名古屋駅でも名古屋名物として売られました。 昭和27年には竹皮包みからアルミ箔のラミネート包装に変わり、高圧滅菌する製法になり日保ちが良くなりました。 昭和39年に東海道新幹線が開通すると、名古屋では青柳ういろう一店だけが全列車内での車内販売を近年まで実施していました。 このような販路の拡大で、名古屋名物ういろうが定着したのです。